本業の仕事をテーマに(笑)
2015年08月31日
ブログをご覧いただいています皆様、お疲れ様です(^^)
また、初めてホームページをご覧いただきました皆様、三信興業(株)ブログへ足を運んで頂きまして、
ありがとうございます!!
今回は建設工事現場についての経過報告を。
これだけブログを書かせていただいているにも関わらず、最近現場の話をしていなかったことに気づき反省(>_<)
建設業という縁の下の力持ち的な職業、社員の皆さんの頑張っている姿をぜひ知ってもらいたいという本来の目的を思い出し、今回は今下請けとして入っている現場のご紹介をしたいと思います。
平成23年の7月の豪雨災害により大きな被害を受けた長岡市の一級河川塩谷川流域
新潟県の県発注災害復旧助成事業として平成23年度~おおむね5年間の事業期間を設けおこなっているもので、そのうちの中流工区(長岡市二日町地内)へ当社も下請けとして仕事をさせていただいております。
着手は3月頃より、まだ田んぼには雪が残っています。この川は災害時氾濫水が田んぼや家屋へ被害を及ぼし、大々的な河川改修工事を行うこととなりました。当社の中流工区間は人家が近いこともあり、人家を守ることを最優先とした改修を第一に、河床の掘り下げ、河道の拡幅をし、流下能力を向上させること、かすみ提※を活かした川づくりをし、安全度を向上するべく、日々作業を行っています。
※かすみ提とは・・・戦国時代に考案されたという歴史の古い治水施設で、塩谷川のような急勾配河川におけるかすみ提の機能は、上流で越水した氾濫水を下流で本川に戻す「はん濫還元機能」です。今回の洪水でも機能を発揮し、被害の軽減効果をもたらしました。
河川の中での工事の為、写真のように締切を作らないと作業が行えません。
また、今回河川環境の整備や保全にも重点がおかれるようになり「木工沈床(もっこうちんしょう)」という伝統的な工法を行っています。
「木工沈床」とは杉や松または丸太あるいは角材をくみ上げ、その中に現地で採取した玉石や栗石を詰めたもので、明治時代の中頃に考案されたものだそうです。もともとは「粗朶沈床(そだちんしょう)」というオランダより伝えられた工法があり、「粗朶(そだ)」はナラ・クリ・カシ・クヌギ等の堅く靱性に富んだ樹齢7年~10年に成長した樹木を伐採したものを主材料として使っていました。粗朶沈床工は、柔軟性に富んでおり、河床の変化に対する追従性にすぐれていることから、砂河床の緩流河川で根固工として使用されています。しかし、今回の塩谷川のような急流河川には適さないことから、丸太や石材を使った「木工沈床」が考案されたようです。柔軟性には劣りますが、やや早い流れに対しても河床を守ることができます。
この「伝統工法」は自然の素材を使ったものであり、それによりできる空隙を魚類や微生物に提供することができるため、生息場所として利用もできます。水中に没するように設置することで腐食することなく耐久性に優れ、生物にも優しい工法です。
右岸と左岸の両方に行いました。
いかがでしたでしょうか?
土木の知識も薄いため、皆様にきちんと伝わったかどうか…(>_<)
現場も行ってきましたが、一つ一つ作業が終わるたび、現場がどんどんと変わっていく姿はとてもきれいです。
何かを完成していっているという実感が沸きますよね(*^_^*)
この現場はまだまだ工期中なため、また頃合いをみてご紹介できたらなと思っています。
では、今回は真面目?(笑)に久々の現場リポートでした(*^^)v
では皆様また次回~♪